収納用品の選び方
収納ケースを買う前に測る場所|外寸・内寸と引き出すスペースの確認方法
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「この隙間に、同じケースを二つ並べたら気持ちよさそう」。収納用品を探すとき、そんなふうに考えることはありませんか。
きれいにそろえるのも楽しいけれど、ここで一つだけ確かめてほしいことがあります。ケースを置いた後、必要なものを無理なく取り出せるでしょうか。扉を押さえながら引き出す、上の箱をどかしてからふたを開ける。そういう手間まで想像すると、選ぶサイズが変わるかもしれません。
この記事では、収納ケースを買う前に測っておきたい場所をまとめました。書くうえで大切にしたのは、「何個置けるか」と一緒に「どう使うか」も考えること。メジャーと、入れたいものを少し用意して、一か所から見ていきましょう。
- 設置場所は、奥の広さだけでなく入口の狭い部分も測る。
- 置けるかは「最大外寸」、中に入るかは「有効内寸」で確認する。
- 引き出し・扉・ふたを動かす空間まで残す。
1. ケースを選ぶ前に、何をどうしまうか決める
まずは、ケースに何を入れたいのか決めましょう。普段着、書類、日用品のストックでは、必要な大きさも取り出し方も違います。一か所にしまいたいものを少し集めるだけで十分。部屋を全部片付けてから始めなくても大丈夫です。
服なら、普段のたたみ方で測ります。ここでわざわざ小さくたたみ直すのは、あまりすすめません。ケースを買った日に収まっても、洗濯のたびに同じ手間がかかるからです。「いつものたたみ方で入る」を、サイズ選びの基準にしてみてください。書類なら、紙だけで測らずファイルに入れた状態で。日用品なら、実際に保管する箱や袋を含めて測ってください。
手元に空き箱があれば、しまいたいものを並べてみると考えやすくなります。服や書類を立てるのか、重ねるのか。日用品を一つずつ取り出すのか、箱ごと持ち出すのか。その状態の幅・奥行・高さを測れば、必要な内寸を絞れます。入れる量がまだ決まらないなら、ケース選びはいったん後回しにしても構いません。
2. 奥の広さより、入口の狭さに目を向ける
収納の奥を測ると十分広いのに、入口に扉や金具が張り出している。この場合、奥の寸法だけに合うケースを選んでも、中へ通せないことがあります。
メジャーは斜めに張らず、手前と奥を分けて測ってみてください。確認する場所を、次の表にまとめました。数字をメモする横に「ここに金具がある」と一言書いておくと、商品ページを見るときにも思い出せます。
| 測る場所 | 見ておく点 | 見落とすと起きること |
|---|---|---|
| 幅 | 手前・中央・奥。巾木や金具の出っ張りも含める | 入口には入っても奥まで押し込めない |
| 奥行 | 背面から、扉を閉められる位置まで | 取っ手が当たり、扉が閉まらない |
| 高さ | 床や棚板から、上の棚・服・金具まで | キャスターを付けると収まらない |
| 開口部 | 扉を開けたとき、実際に通せる幅と高さ | 奥の空間は広いのにケースが通らない |
| 前・上の空間 | 引き出しを開ける位置、ふたを上げる位置 | 設置できても中身を出せない |
折れ戸なら、いつも使う位置まで開けた状態で測ります。「扉を外せば入る」と思っても、掃除のたびにそこまでするのは大変です。賃貸で扉や金具を無理に外すより、扉を付けたまま出し入れできる幅を探す方が、使うときの負担を減らせます。
3. 「幅30cm」でも、中に30cmのものは入らない
外寸はケースの外側の大きさ、内寸は中にものを入れられる部分の大きさです。メーカーによって「最大外寸」「有効内寸」などの表記が使われます。
例えば、天馬の「フィッツケース マルチ 40-30S」は、公式表示の最大外寸が約幅30×奥行40×高さ20cm、有効内寸は約幅22.8×奥行35.0×高さ15.2cmです。単体での高さには積み重ね部分を含む20.4cmという注記もあります。この例なら、外側の幅は30cmでも、中で使える幅は約22.8cm。数字の差を見てから、入れたい服の幅と比べてみてください。
上記は2026年9月12日に確認した公式仕様の例です。サイズ違いの製品には当てはめず、購入する型番の表示を確認してください。出典:天馬公式「フィッツケース マルチ」
商品写真の雰囲気が好きでも、寸法表までは見てから決めたいところです。特に、後付けのキャスターは要確認。掃除しやすそうだからと追加して、高さが合わなくなったら困ります。
ふた・取っ手・脚を含む寸法か、積み重ねると何cmになるかも見ておきましょう。単品の高さを掛け算するだけでは求められない製品もあります。積める段数や耐荷重は、各商品の説明で確かめてください。
4. 幅78cmに39cmを二つ。私なら、いったん保留にする
例えば、幅78cmの場所に、最大幅39cmのケースを二つ並べるとします。ぴったりそろう計算ですが、私ならこの段階では注文しません。左右に余りがなく、手を掛けて動かせるかまで分からないからです。以下は考え方を説明するための仮の寸法で、実測した収納の事例ではありません。
39cm × 2個 = 78cm。計算上は同じですが、左右に余裕がありません。寸法の誤差や金具、出し入れのしやすさを考えると、この数字だけでは「使える」と判断できません。
最大幅35cmのケースを2個に変えた場合78cm −(35cm × 2個)= 8cm。余りは合計8cmです。ただし、入口の幅が足りるか、ケースの引き出しが扉に当たらないかは別に確認する必要があります。
余りの8cmを見ると、「もっと収納できるのにもったいない」と感じるかもしれません。でも、その余りがケースに手を掛ける場所になるなら、残す意味があります。隙間にも使い道がある、と考えるとサイズを選びやすくなります。
ただし、この8cmは計算例で、おすすめの隙間寸法ではありません。必要な余裕は扉の形や製品で変わります。メーカーが設置条件を指定している場合は、そちらを優先してください。
5. 扉を開けて、取り出して、戻すところまで考える
| 場所・状況 | 確認すること | 合わないときの選択肢 |
|---|---|---|
| 折れ戸のクローゼット | 開いた扉と引き出しの位置が重ならないか | ケースを寄せる・幅の小さいものにする |
| 奥行きの深い押し入れ | 奥の物を出すために手前の物を動かす必要があるか | 奥は使用頻度の低い物にし、日用品は手前へ |
| 棚の下 | ケースの高さに加え、ふたを開ける余裕があるか | 前から出す引き出し式や、持ち出せるかごを検討 |
| 重い物を入れたい | ケース・棚の耐荷重と、持ち運べる重さ | 小分けにして低い位置へ。段数を増やす前に仕様を確認 |
| 狭くて引き出しが開かない | 前方に立つ場所と、中身を取り出す動作 | 浅いケースや、移動して使う収納に切り替える |
候補が決まったら、まだ何も置いていない場所の前で、取り出す動きを想像してみてください。扉を開ける。しゃがむ。引き出しを開ける。服を一枚取って、戻す。どこかで「この椅子を毎回どかすのかな」と気づいたら、そこが見直す場所です。
ちょうどいいケースが見つからないときは、しまう物の方を入れ替える手もあります。奥行きの深い場所を毎日使う下着に充てるより、出番の少ない季節物に譲った方が扱いやすいかもしれません。隙間を埋めるために、暮らしの動きを複雑にしなくてもいいと思います。
6. 商品ページを開く前に、このメモを
商品を見比べ始めると、「この幅、家に入るんだっけ?」と戻りたくなることもあるはず。下の項目を紙やスマートフォンに控えておけば、部屋と商品ページを何度も往復せずに済みます。単位はcmなど一つにそろえておきましょう。
- 置く場所:____
- 設置場所の幅・奥行・高さ:__ × __ × __ cm
- 扉を開けた入口の幅・高さ:__ × __ cm
- 前方に使える空間:__ cm/上方に使える空間:__ cm
- 入れたいものと、その大きさ:____
- 商品の型番・最大外寸・有効内寸:____
- 脚やキャスターを付けた高さ:__ cm
- 積み重ね条件・耐荷重・設置に必要な隙間:____
7. 買うなら、最初の一個をよく選びたい
同じケースが並んだ棚は、やっぱりきれいです。それでも、初めて選ぶシリーズなら、まとめてそろえる前に一個で確かめる方法をすすめたいと思います。寸法表で分かることと、服を入れて引き出してみないと分からないことがあるからです。
| 買い足しが候補になる人 | まず今あるものでよい人 |
|---|---|
| 入れる量と設置場所が決まり、手持ちの収納では合わない | 入れる量がまだ決まっていない、配置を変えると使えそう |
| 扉・引き出しの動作まで測り終えている | 幅だけ測った、内寸や開口部をまだ確認していない |
用途と寸法が決まったら、収納用品を探す
朝にさっと取りたい普段着なら、前から開ける引き出し式を。出し入れが少ない季節物なら、ふた付きも候補にできます。どちらも、測った場所で開けられることが前提です。
下のリンクはAmazonの検索結果です。同じ見た目でサイズが違う商品もあるので、注文前に型番・最大外寸・有効内寸をメモと照らし合わせてください。
Amazonで引き出し式収納ケースを探す ※広告Amazonでふた付き収納ボックスを探す ※広告
※広告(アフィリエイトリンク)です。上記は検索結果です。価格・送料・在庫・品質は商品ごとに異なるため、各商品ページでご確認ください。
一個ずつ買うと送料が割高になる場合もあるので、合計金額と返品条件は確認してください。まず一個にするか、まとめて買うかは、その負担も含めて決めればよいと思います。数をそろえることより、買った後に気持ちよく使えることを優先したいところです。
8. よくある質問
収納スペースと同じ幅のケースを選んでもいい?
寸法が同じだけでは判断できません。商品の最大外寸、扉や金具の出っ張り、出し入れに必要な余裕を確認します。設置に必要な隙間の指定がある場合は、メーカーの説明を優先してください。
外寸と内寸はどちらを見ればいい?
両方を見ます。設置場所に収まるかは最大外寸、入れたいものが収まるかは有効内寸で確認します。取っ手・ふた・キャスターを含む寸法かも確認してください。
引き出し式とふた式、どちらが使いやすい?
毎日使う衣類は、上に物を載せたまま取り出せる引き出し式が候補です。季節物はふた式も選択肢になります。ただし、引き出しを開ける前方の空間や、ふたを持ち上げる余裕が取れるかで選んでください。
家にメジャーがないときは?
商品を注文する前には、目盛りのある道具で測ってください。手元の定規でも測れますが、継ぎ足して測るほど誤差が出やすくなります。まず入れたいものを整理し、メジャーを借りるなどしてから寸法を確定すると無理なく進められます。
今日は、しまいたいものとメジャーから
この記事を閉じたら、しまいたいものを一つ、保管するときの形にしてみてください。服ならたたみ、書類ならファイルに入れる。その大きさと、置きたい場所の入口を測る。今日はそこまででも、ケース選びは一歩進みます。
収納が整ったかどうかは、隙間がなくなったかだけでは決められません。次に使うとき、必要なものを取り出せるか。そんな場面を思い浮かべながら、家に合うサイズを探してみてください。
根拠と参考情報
- 天馬公式「フィッツケース マルチ」:寸法の表記と製品仕様の例。
- 無印良品「ポリエチレン・ポリプロピレン収納」:収納用品の種類と外寸の確認先。
採寸手順・配置の計算例・買い足しの判断は収納大全の提案です。商品の実測・耐久試験・使用レビューではありません。仕様確認日:2026年9月12日。